ソン・スンホン(31)の5年ぶりのドラマ復帰作となる『エデンの東』の放送が、8月26日から始まった。
「制作費250億ウォン(約25億円)という壮大なスケールで、クランクイン前から話題でした。初回の視聴率は11・3%と、まずまずの滑り出しでした」(韓国紙記者)
現在、月火ドラマで独走中なのが、視聴率20%超えのキム・レウォン(27)主演の『食客』。韓流ドラマは、相変わらずの盛り上がりを見せている。
そこで、今回の韓ナビ!では、韓流ドラマ・スタッフ3人に、撮影中のSTARの・エピソードを語ってもらった。
まずは、『食客』の最新ロケ現場の様子をご紹介!
「料理を扱う撮影なのに、ハエが湧いて、NGが連発したんです。レウォンさんは『ハエ叩きを持ってきて!』と言って、自らハエ退治をしてくれたんですよ」
と語るのは、SBSカメラマンのジョ・グァンヒ氏。
『食客』ロケチームは、8月初旬、莞島のアワビ養殖場でもロケを敢行。誤って海に落ちたチェ・ジェファン(25)を、レウォンが助けるシーンの撮影だった。
「摂氏38度に近く、強い日差しが照らす真夏日で、一日中、直射日光をもろに受ける過酷なロケでした」
養殖場の足場は、熱を吸収しやすい黒いゴム板製で、まるで熱したフライパンのようだったという。
「その板の上にレウォンさんが座るシーンがあったんですが、熱さを全く表情に出さないんです。実際は飛び上がるほど熱かったと思いますよ」
レウォンは、スタッフへの気遣いも徹底している。「食べ物や飲み物の準備はしっかりね」「トイレはちゃんとすませてから」など、テキパキとアドバイスをしていたという。
韓流スターは、熱さに強くなければいけないの? イ・ビョンホン(38)にも、こんな“灼熱”エピソードが!
「建物内に穴を開けたガス管を張り巡らして、火をつけ燃え盛るアジトを演出しました。室内は煙と炎に包まれ、息をするのも苦しい状況です。そこから、彼がシム・ウナさん(35)を助け出すシーンがあったんです。恐怖をものともせず、落ち着いた表情でスタンバイしているビョンホンさんの姿はまさに大物。演技のためなら、たとえ火の中、水の中も厭わない俳優ですね」
と、ジョ氏はビョンホンと出会った『白夜』('98年)のロケを振り返る。ある俳優は『演技ができない!』と逃げ出すほどの暑さだったという。
「ビョンホンさんは、スタッフの間で、“鏡王子”というニックネームが付くくらい、カットごとに鏡で自分の顔をチェックしていました。撮影への心構えがうかがえました」
とは、『ハッピー・トゥギャザー』('99年)から、ビョンホンと交流のある照明監督のパク・チャンウク氏。
「同作で共演したスンホンさんは、ビョンホンさんを『面倒見のいい頼れる兄貴分』と慕っていました」
ビョンホン“先輩”の教えがよかったのか、現場でのスンホンの評判はとてもいい。彼が初めて主演に抜擢された『勝負師』('98年)ロケを、パク氏が語る。
「カフェでの撮影の時、BGMの音量が大きすぎて、監督とカフェ店長がトラブったんです。そのとき、2人の間に割って、仲裁したのが彼でした」
スンホンは今年2月に来日したときも、危機を救った。
「進行の手違いがあって、撮影が中止になりそうになったんです。そのとき、スンホンさんの『じゃあ、撮っちゃいましょうよ』という鶴の一声で、撮影がOKになったんです。彼には助けられましたよ」(韓流ドラマなど多方面で活躍する、カメラマンのイ・セホ氏)
『エデン~』でも、新たな伝説を作ってくれそうだ。
オ・ジホ(32)は、『彼女がラブハンター』('07年)の1話目で特殊メークに挑戦。75・の体重を105・に増やすという、大変な撮影をした。
「結婚式当日、ドタキャンした新婦役のオム・ジョンファ(37)を、30分も追いかけるシーンがありました。真夏に、着ぐるみのような衣装を着てのダッシュだったため、衣装を脱いだとたん、全身から汗がドバーッと流れ出ていました」(前出のジョ氏)
最高視聴率37%の大記録を樹立した『銭の戦争』('07年)のパク・シニャン(39)は、険悪になりがちな現場の空気を読んで和ませた。
「汝矣島のレストランでの撮影中、ネズミが天井を走り回って、何度も撮り直しになったんです。彼が、『(撮影は)ネズミを捕まえてからにしましょう!』と言ってくれたおかげで、一気に現場が明るくなりました」(前出のジョ氏)
キム・ヒソン(31)は『スマイルアゲイン』('06年)のスイス・ロケで、あわや飢え死にの危機に!
「制作費の関係で、撮影所とホテルが車で2時間もかかる距離でした。冬はスキー客で賑わう観光地なのですが、シーズンオフの夏。ロケ地は陸の孤島で、食べ物がないんです。ヒソンさんは『ご飯とコチュジャンを送ってほしい~』と韓国に国際電話をして、スタッフと分けて食べていましたよ(笑)」(前出のジョ氏)
チュ・ジフン(26)は『宮』('06年)の撮影中、左手を骨折してしまった。
「彼は俳優として、自己管理を怠ったことをとても悔やんでいました。ギプスを付けた左手を衣装で隠しながらも、最後まで撮影をこなしましたよ」(前出のジョ氏)
今年5月の『夜になれば』の日本ロケや、日本での歌手活動のために頻繁に来日しているイ・ドンゴン(28)。3月に、シドニーに留学中の最愛の弟を、殺人事件で亡くしたばかりだった。
「レンズ越しに見る目が澄んでいました。悲しみを乗り越え、もう一度自分を見つめ直している姿がありましたね」(前出のイ氏)
STARは、今日もファンのために、苦難を乗り越え、カメラの前に立っている――。