9月8日に封切られた映画『HERO』で、木村拓哉(34)との初共演を果たしたイ・ビョンホン(37)。現在、彼は新作映画『いいヤツ、悪いヤツ、変なヤツ』のロケで、中国に滞在中。7月からは、欧州合作映画『I come with the rain』の香港ロケにも合流し、多忙な日々を送っている。「7月17日からの香港ロケでは、炎天下のなか、汗だくになりながら、カーチェイスなどの撮影に臨んでいました。現場には、ビョンホンと親交のある俳優、ダニエル・ウーも駆けつけ、冷たいお茶を差し入れて労をねぎらっていました」(香港紙記者)撮影終了後は、スタッフと街に繰り出し、買い物や食事を楽しんだという。「夕食は、コーズウェイベイの韓国料理店を訪れました。ビョンホンさんは、一般客と一緒にエレベーターの順番待ちをしていましたが、ボーダーシャツに膝までの短パン、サンダルというラフな格好だったせいか、気づく人はほとんどいませんでしたね(笑)」(映画スタッフ)
自身のハリウッド進出作となる『I come~』では、木村拓哉との再共演も決定。ビョンホンは、10月中旬まで中国と香港を往復して撮影を同時進行させる予定という。「中国でのロケは、現段階で60パーセントが終了しており、10月中には全日程を終える予定です」と話すのは、映画『いいヤツ、悪いヤツ、変なヤツ』のPRを担当する、チョン・ユンジョンさん。香港での撮影を終えたビョンホンは7月下旬から、中国・嘉峪関市のロケに合流。天候不順によるロケの遅延もあったそうだが、現在は、敦煌に場所を移して撮影も順調に進んでいるようだ。「砂漠地帯での撮影が中心なので、出演者は、乾燥した空気と黄砂、さらに気温の高さに悩まされています。ビョンホンさんは、撮影の合間、体にアイスバッグをあてがうなどして、暑さをしのいでいるようですね」9月に入り、暑さは多少、和らいだそうだが、8月中は気温が40度近くまで上昇したこともあったとか。7月上旬には、ソウル市内の病院で入念なメディカルチェックも受け、「体調は万全」と言うが、過酷な環境での撮影は、ちょっと心配……。「都市部や屋内セットでの撮影に比べると、やはり体力の消耗は激しいようです。出演者のなかには、休暇を利用し、敦煌近郊に小旅行をする方もいますが、ビョンホンさんは、連休が取れない状態なので、休日はホテルでゆっくり過ごされています」
そんな彼が、もっとも楽しみにしているのが、食事の時間だという。「中国の撮影には、約200人のスタッフが同行しており、韓国から専門の調理師チームも招いています。敦煌のように気温の高い場所では、お弁当も傷みやすいですし、食事を配達してくれるお店も少ないですからね。出演者やスタッフの要望もあり、三食すべて韓国料理を提供しています」食事の時間を大切にする韓国では、いつでも熱々のご飯が食べられるよう、撮影現場に専門のケータリング業者を同行させることが多い。専門の調理師が作る数々の料理のなかで、出演者やスタッフに一番人気なのが、豚の三枚肉を使った“サムギョプサル”という料理だそうだ。「脂の多い豚の三枚肉は、『喉に溜まった埃を取り除く』作用があるとされ、韓国では黄砂の季節に“サムギョプサル”を食べる習慣があるんです。今回は、厳しい環境での撮影が長期間続くので、食事には特に気を使っています」このように、スタッフの万全なサポートのもとで進められる敦煌ロケだが、ビョンホンには、ちょっとした不満もあるそうだ。別の関係者が明かす。「ビョンホンさんは、撮影の合間に“一服”できないのが辛いようですね。今回の映画は、20世紀初頭の満州が舞台で木造セットが多く、ロケ現場のほとんどが禁煙となっているんですよ。愛煙家のビョンホンさんやソン・ガンホさんにとっては、非常に辛い環境です(笑)」
ビョンホンの日本公式ファンクラブ情報によると、11月下旬には、東京・名古屋・大阪・福岡の4都市で、ファンツアーが開催されるそう。「映画の話題も含め、今の時点でお話しできることが少なく申し訳なく思っています」とビョンホンの事務所は話すのみだが、年末年始に向けた彼の“サプライズ”計画は着々と進んでいるようだ。