韓国で視聴率30%をキープする人気を誇るヨン様主演『太王四神記』が待望の日本放送スタート。ドラマの早わかりガイドから最新収録秘話まで一挙にお届け~!
「ドラマの放送前の問い合わせとしては、過去最高の400件のメールが届いています。
アメリカのドラマでも届くのは10件ほど。ほかの韓流作品でも30件あればよいほうなので、異例の数字ですよ」(NHK『太王四神記』プロデューサー・小川純子さん)
12月3日からいよいよNHK・BSハイビジョンで放送が始まるペ・ヨンジュン(35)主演ドラマ『太王四神記』(毎週月曜日22時~)。
日本放送スタートへの期待の大きさを証明するように、NHK・BSデジタルの普及台数は10月末時点で約3千万台にまで跳ね上がった。
そこで本誌はコレだけはハズせない「7つの見どころポイント」を先どりチェック!
・『太王四神記』は2つの時代を描いている
ドラマの舞台は中国東北部から朝鮮半島に存在した高句麗。この国の人々は、長い間、自分たちが神の国・チュシンの末裔であると信じ、約束された王を待っていた。そしてある晩、チュシンの王の誕生を告げる星が夜空に輝いた。同じ日に王家に生まれた2人の男の子。チュシンの王を守るべく、眠りから覚めた四神(アジアの古代思想で、それぞれ東西南北をつかさどる守護神のこと)たち―。
チュシンの王の星のもとに生まれたタムドク(ヨン様)が、数々の困難を乗り越え、四神の神器とその守り神を探し当て、真の王へと成長する物語だ。
ヨン様演じるタムドクのモデルは、日本では好太王の名でも知られる、高句麗の第19代王・広開土大王(在位391~412)。高句麗の領土を最大規模に拡大した実在の人物だ。
ストーリーは、神話時代と高句麗時代、2つの話に分かれて進行。放送上は第1話が神話時代、2話目以降が高句麗時代の話となる。
「私も最初はなぜ神話時代の話があるのか飲み込めませんでした。ですが、神話時代には高句麗時代に続く伏線が隠されています。2話以降が、もっと面白いと思います」(小川さん)
<王道の三角関係がドラマの軸に―>
・基本の3人は「一人二役」。ドラマの軸は“三角関係”
ヨン様が神話時代で、チュシンを建国した神の子・ファヌン、そして高句麗時代にはタムドクを演じている。同様にメインキャストである2人の女優、ムン・ソリ(33)とイ・ジア(26)も時代ごとに二役を演じている。
「『冬ソナ』でもそうだったように、このドラマのメインテーマは三角関係なんです。韓流ドラマの王道ですね」(小川さん)
三角関係は、すでに神話時代から。神の子ファヌン(ヨン様)に虎族の巫女カジン(ムン・ソリ)が恋心を抱くが、ファヌンが選んだのは、なんと人間の女性セオ(イ・ジア)。これが悲劇の始まりに。2人は間もなく子どもを授かるが、カジンは嫉妬のあまりその子を殺そうとする。絶望したセオは荒れ狂う黒朱雀に化身。平和だったチュシンを焼き尽くす……。
そして第2話以降は、高句麗時代に輪廻転生した3人が運命に翻弄される恋愛バトルを繰り広げることに―。
少年時代のタムドクは虎族の末裔、火天会の巫女となるキハ(ムン・ソリ)と出会う。彼女が初恋の女性になる。タムドクは青年になると、宮殿を抜け出して遊び歩く時期があった。ある日、賭場でスリを働く少女スジニ(イ・ジア)と出会い、好意を抱くようになる。そこへキハを愛し、タムドクと王位を争う政敵にもなる最大のライバル、ヨン・ホゲ(ユン・テヨン)も加わり、恋愛バトルはより複雑に!
・韓流ドラマの定番“生き別れの姉妹”の設定が!
実は、タムドクを巡って熱い火花を繰り広げる女性2人キハとスジニは、実の姉妹だったことが明らかになる。
火天会が神器を求め村を攻める戦乱のさなか、姉妹の両親は惨殺される。姉のキハは拉致されてしまうが、妹・スジニはかろうじて助かり、姉妹は離れ離れになってしまう。魔術によって記憶をなくすキハ。別々の人生を歩み、敵同士となってしまう2人。真実を知る日は来るのか―。
・タムドク役のヨン様は、第4話から登場
2話から4話の途中までは主要キャストもそれぞれ3人の子役が演じる。タムドク役のヨン様が登場するのは第4話の中盤から。5話からは凜々しい姿が目白押しだ。「陰謀のなかで闘いながら、王となる運命を背負っているのがタムドク。武術に長けて人々にも愛されるカリスマ・タムドクを、ペ・ヨンジュンさんは演じきっています」と前出・小川さん。
「ヨンジュンさんはふだんは物腰の柔らかい方ですが、今回のドラマは猛々しいペ・ヨンジュンが見られます。馬に乗ったり、激しい殺陣シーンなど、これまで彼が演じた作品のなかで最もアクションシーンが多いでしょう」
・実際の激しい収録現場の模様を共演者が告白!
本誌は出演者、ソン・キィヒョンさんに韓国で話を聞くことができた。見どころは?
「このドラマは高句麗の建国神話をわかりやすく仕立てたものです。正確に言うと歴史ドラマというよりはファンタジー。済州島のセット場のスケールはすごいし、完成度もとても高い。映像美にも注目してほしいです」(ソンさん)
・映画館でも同時公開
BSハイビジョンが見られない方でも、12月4日から、毎週火曜日に1話ずつ以下の全国10館で上映。東京/新宿バルト9、T・ジョイ大泉、千葉/XYZシネマズ蘇我、シネマイクスピアリ、神奈川/川崎チネチッタ、愛知/109シネマズ名古屋、京都/MOVIX京都、大阪/梅田ブルク7、広島/広島バルト11、福岡/T・ジョイリバーウォーク北九州。1話1千200円。
・放送は全話ノーカット!
「第1話は65分30秒。回によって時間は違いますが、1話あたり60分前後です。
実際に私が見たのは15話まで。最終回の台本を私はまだ見ていませんが、NHKハイビジョンでの放映は今のところ、韓国放映とまったく同じものを放映します」(小川さん)
“1話1億円”とも報じられた気になる放映権料についは「具体的な金額は申し上げられませんが、海外ドラマとしては普通の金額です。『冬ソナ』よりは高いですがハリウッド作品、たとえば『ER』よりは安いですね」という。
この7ポイントの予習でドラマがさらに楽しめるはず!