「韓国では本当のSTARとして認められるためには、ただの売れっ子ではダメ。社会貢献してこそ、本当のSTARなんです」と語るのは、韓国芸能界に詳しいBBSエンタテインメントのソン・ユジュン氏。韓流STARは全般的にボランティアや寄付に熱心だが、報じられるのは氷山の一角にすぎない。そこで、今回の韓ナビでは韓国メディアや芸能関係者、ソン氏の意見を参考に、韓流STARの知られざる“福祉貢献度”ランキングベスト10をチェック!
10位はイ・ジュンギ(25)。「映画『王の男』が大ヒットしたため、出演料以外にボーナス2千万ウォン(約240万円)が支払われました。ボーナス全額を、全国少年少女家長を助ける市民連合中央会にも寄付しています」(ソン氏)その後も、チャリティオークションで私物を提供するなど、STARとしての素養を徐々に身につけている。
9位のチャ・インピョ(39)&シン・エラ(38)夫妻はハリウッド流の養子縁組を実践。2人の間には男の子がいるが、‘05年に1歳の女の子を引き取っている。「夫婦共演のCMギャラの一部をNGO『セーブ・ザ・チルドレン』に寄付したこともありますよ」(ソン氏)
8位はチャン・ドンゴン(35)。市民から“天使”と呼ばれるのは、長年のボランティア活動が認知された証し。「デビュー当時からギャラに比例するように寄付をしています。福祉施設を慰問することもあるそうですが、マスコミの目を避けようとするので、ほとんど謎です」(ソン氏)報じられるのは、臓器や角膜提供のドナー登録、韓国児童福祉連合会への1億ウォン(約1千200万円)寄付などごくわずか。その数倍は活動しているという。
7位はソ・ジソブ(29)。「シングルマザーの自立支援グループにパソコン15台を贈呈しています」(ソン氏)その場しのぎの寄付ではなく、長期的視野に立った支援が必要だと感じたのだろう。「NGO『セーブ・ザ・チルドレン』を通じて、子どもの心臓病手術代も負担しました」(ソン氏)
6位のシン・ヒョンジュン(38)は敬虔なクリスチャンで、海外での布教活動に力を入れている。
「ファッションショーの収入の全額をアフリカの教会建設のために寄付。カザフスタンでの宣教事業にも注目しています。映画『裸足のギボン』(‘06年)で演じた知的障害者への援助もしています」(ソン氏)
5位は今年の高視聴率ドラマ『大祚榮』の主演俳優チェ・スジョン(44)。妻で女優のハ・ヒラ(37)とともに夫婦で活動中。小児がん患者のための慈善バザーで、衣装やアクセサリーなど約1千点の私物を提供し、収益をソウル牙山病院に寄付。2児の親らしい活動だ。「夫婦共にクリスチャン。彼らのボランティア魂は有名なのですが、具体的に何をしているのか教えてくれないんです」(韓国紙記者)
ペ・ヨンジュン(35)は4位にランクイン。「たしかに金額も大きいのですが、災害発生時の対応が迅速。真っ先に彼の義援金が届くそうですよ」(ソン氏)スマトラ島沖、新潟県中越などの地震、韓国での集中豪雨など数々の災害地へ、ヨン様は義援金を送っている。そのほか、台湾先住民の図書館建設、小児がん患者への寄付など、ヨン様の社会貢献は数え上げたらきりがない。
3位の“国民の妹”ムン・グニョン(20)は若いのに教育に熱心。母校・光州国際高校に1億ウォン(約1千300万円)の奨学金を寄付した。『タンクッ図書室』建設のためには敷地500坪(約900万円)を提供している。
「恵まれない子どもたちのための図書室です。以前からあったんですが、地主が売却してしまい閉館寸前。その危機から救ったのが彼女でした」(ソン氏)母とともに建設費の一部と、車も寄贈したそうだ。
2位は“悪役の名優”チョン・ジュンホ(36)。ドラマ『グッバイ・マイ・ラブ』でも主演アン・ジェウク(36)をいじめる役だった。「素顔は正反対。ホームレスに炊き出しをする“愛のパプ車”運動の代表です。
オフの日は、自ら車を運転し、公園などで食事を提供しているんですよ」(ソン氏)パプ車とは、韓流ドラマのロケでも御用達のキッチン付き自動車のこと。「偶然、炊き出しの現場を目撃して。でもジュンホさんは『宣伝にはしたくないので』と。いい話なのに取材を断られました」(別の韓国紙記者)身寄りのない老人に食事を提供する“愛のお弁当”運動も続けている。
そして輝ける第1位はキム・ジャンフン(40)。サザンの『いとしのエリー』など日本人アーティストのカバー曲でも定評のある人気ミュージシャンだ。「ここ10年間で、恵まれない子どもたちのために、約3億6千万円の私財を寄付。なのに本人はいまだ麻浦区内で賃貸マンション暮らし。『俺には必要ないから』とマイカーも最近、売り払って募金に充てています」(ソン氏)ジャンフンのボランティア精神はクリスチャンの母親譲りだという。韓流STARの社会貢献は、プロモーションとは別の“内緒”が基本のよう。広報大使や親善大使だけじゃない彼らの素顔には、無償の愛があったのだ―。