「担当6年」のヘアスタイリスト
ファン/スンヨンさん
「5月の米国滞在中には、美味しいレストランを紹介してくれて…」
「5月初旬のCM撮影のときも、ニューヨークに行ってきました。オッパ(お兄さん)は、後から合流した私たちを、美味しいレストランや観光地にも、案内してくれたんですよ」そう微笑むのは、美容院『ジョンセンムル』のファン・スンヨンさん。ヨン様担当のヘアスタイリストだ。
「去年、オッパの担当だった私の先輩が、独立してお店を離れたんです。その後、後輩の私が、引き継ぐことになりました。先輩のサポート時代を含めると、今年で6年目のお付き合いになるんですよ」
2人は、「オッパ」「スニョンア(スニョンちゃん)」と呼び合う、兄妹のような仲。
「冗談が好きで(笑)。仕事以外でも、気さくに家族のように接してくれるんですよ。どこから情報を仕入れてきたのか、スタッフの誕生日をちゃんと覚えているんです。撮影中の会話では、誕生日には全く触れないんです。でも帰り際には、サプライズでプレゼントを下さって。とても感動しました」
ふだんも、ヨン様自らテイスティングしたミニボトルのデザートワイン(デザート用の甘口ワイン)を、「美味しいから、飲んでみなよ」と差し入れしてくれるという。そんなヨン様の気遣いがあるのは、スンヨンさんの腕が確かだから。
「『スニョンアの好きなように』『似合うと思うように』って、オッパからの要求は、ほとんどないんです。責任重大ですが、信頼していただけて光栄に思います」
ヨン様がふだん使っているヘアケア類は、『ロレアル』のケラスターゼ・シリーズ。その時々の体調によって、使い分けているという。
「もともと髪質がとてもいいんです。『太王四神記』は、時代劇ということもあり、本来の髪の色を生かしながら、自然に伸ばしました」
ヨン様は、ふだんから自分で髪を束ねたりして、役作りに積極的だったそう。
「オッパはスタイリングする際、自分が気に入るかどうかではなく、家族や役柄のことを第一に考えているんです。撮影が終わった今でも、日本の家族の方々から『とても似合うから、切らないでほしい』という声が大きいんです。6月1日のイベントでも、ご期待どおりのスタイリングになるよう頑張ります!」
『太王四神記』共演俳優
ソン・キィヒョン
「撮影中に大事故-それでも彼には『四神』のご加護があった」
「以前、『女性自身』のインタビューに応じてから、私も皆さんに、顔を覚えてもらいました。先日、スーパーで買い物中の私に、気づいた日本人観光客がいたんですよ(笑)」と温和な微笑みを浮かべるのは、『太王四神記』の共演俳優のソン・キィヒョンさん。
ヨン様や作品の話になると真剣な眼差しを向けた。
「日本では、映画館でも上映するほど関心を持ってくださっているそうですね。そのような情熱に驚きつつ、相手の素晴らしいところは、素直に認めるという点を、韓国側も倣うべきですよ。反日教育を受けてきた私も、この作品とヨンジュンに出会えたことで、変わっていったんです」
キィヒョンさんは、ヨン様のことを、「韓国文化のひとつであるドラマの貴重な財産」とも評した。
「妥協ということを知らない、努力家の素晴らしい俳優です。何より熱意があります。監督とも対話を重ね、お互いの理解を深めていました。俳優とは、ファンや観客がいるから成り立つ職業。そのことをヨンジュンはちゃんと理解できている」
アジアで最高のスターでありながら、決して驕らない姿勢に惹かれたという。
「若いのに懐ろが深い。目上の人間はもちろん、後輩にも配慮の心を忘れないんです」
キィヒョンさんは、ワイヤアクションで吊るされた俳優が、ヨン様に落下した、あの事故の現場にもいた。
「実は、紙一重で彼は下半身麻痺にもなりかねない、大事故でした。最低限の怪我に抑えられたのは、『四神』のご加護があったから。そう思うほど、彼は強運の持ち主です」
『メガネトップ』営業推進室長
冨澤美奈さん
「CM撮影の合間には、私にトッポキを勧めてくれました」
「CMキャラクターとして、ペ・ヨンジュンさんの誠実さや信頼性の高さが、当社の眼鏡市場が目指すお客様との“信頼・信用”とうまくリンクしたと思っています。CMにご登場以来、多くの貢献をしていただき、感謝しています」と話してくれたのはメガネトップの営業推進室長・冨澤美奈さんだ。
ヨン様をCMに起用したのは昨年の春から。来年、3月末まで契約が決まっている。
「これまでに3回、CMの撮影があり、すべて立ち会いました。毎回、変わらない紳士的な人柄とプロとして納得するまで取り組む姿勢が印象的です。スターなのに本当に周囲に気配りを忘れず優しく気さくな方ですね。2、3回目の韓国スタジオでの撮影では、ファンの皆様が長時間、外で待っていらっしゃいましたが、外見だけでなくあの人柄が多くの女性たちに愛されている大きな理由だと思いました」
冨澤さんが語るエピソードにはこんなものも-。
「初めての撮影時、ご挨拶はいたしましたが、毎日、数多くの人々と接している俳優さんなので、スタッフまで覚えていないだろうと、2度目にも改めて自己紹介しようとしたんです。そしたら、すぐに『覚えていますよ』と笑顔を返され、感激しました。またスタジオでは休憩用におやつを置いているのですが、ヨンジュンさんも召し上がります。あるときトッポキを食べながら『どうぞ、あなたも召し上がってください』と声をかけてくださったことも。もちろん私だけでなく全スタッフに気遣いを忘れません」
ここで、ヨン様の眼鏡選びについても聞いてみると……。
「シンプルなものがお好きなようです。ほかに形状記憶の商品にはかなり興味がおありのようでした。そうそう、ヨンジュンさんは普段着もとてもおしゃれです。サングラスにキャスケット、ジーンズの着こなしなどスタジオ入りのときからオーラ全開ですよ」
今年3月のCM撮りのときの雑談では、ヨン様自身が大阪イベントについても触れ、『楽しみにしている』と、意欲的な様子だったという。
ところで、次回の眼鏡市場撮影はいつだろうか?
「まだ、決まっていませんが、秋ごろになるのではないでしょうか。きっとまた素敵な姿を見せてくださるはずです」
「担当10年」のメークアップアーティスト
クォン・ヒソンさん
「お肌の管理に欠かせないのは日本の『ミキモト』化粧品です」
「オッパの皮膚は、大きなトラブルがないので厚塗りの必要がないんです(笑)。いつも、ナチュラルメークを意識しています」
『ジョンセンムル』のクォン・ヒソンさんは、ヨン様のメークアップを担当して、早10年。顔を見ただけで、お肌のコンディションを把握するという“美の魔術師”だ。男性でも、少なからずメークをするのが芸能界。ヒソンさんに、ヨン様へのメーク法の秘訣を聞くと、「TPOに応じて臨機応変に変える」という答えが返ってきた。
「『冬のソナタ』では、洗練されたイメージを表現するために、明るくて透明感のあるメークを。『太王四神記』では、タフな男らしさを引き出すためにトーンを落としました」
ドラマなど長期の撮影の場合は、全体的なコンセプトを決定するのがヒソンさんの役目。ロケ時のメークは、撮影チームに引き継がれる。写真集『像 The Image Vo1.1』では、ボディへのメークにも挑戦したという。
「授賞式などのイベントの場合は、会場の照明、雰囲気などを事前調査します。スタイリストのウンギョンさんや、ヘアデザイナーのスンヨンと打ち合わせをして、全体のバランスを統一します。どんなにいいメークでも、浮いたら台なしですからね」
一方、結婚式などのプライベートな行事の場合、メークは最低限に抑えている。「僕はあくまで脇役だから」というヨン様の配慮があるからだ。
「自宅でできる、日常のケア方法のアドバイスもします。お店では、基礎的な部分に時間をかけていますね。時間があれば、パックやマッサージなども施しています」
ヨン様が愛用する日本の『ミキモト』化粧品のラインは家族が来店してまとめ買いするほどの人気商品だとか。
「先日のニューヨークでのCM撮影では、透明感のある健康的なイメージに。韓国よりも乾燥していないので、お肌の調子はよかったですよ」
スタッフへの心配りの徹底という点は、ヘアメークのスンヨンさんと同意見だ。
「私たち一人ひとりのドリンクの好みまで把握していて、お土産に持ってきてくださるんですよ」
メークだけでなく、ヨン様の「すっぴん素顔」もキレイだった!
『太王四神記』助監督
シン・ヨンフィ
「撮影スタッフを全員覚えて、名前で呼びかけていました」
「ヨンジュンさんの家族の皆様は、マナーをしっかり守って見学してくださって。懐かしいですね」と長期ロケを振り返るのは、キム・ジョンハク・プロダクション所属のシン・ヨンフィ助監督。
韓国ドラマでは、1作品に2人の助監督を据えるケースが多い。史上最大規模のロケが敢行された『太王四神記』では、6人もの助監督が集められた。シン氏は助監督のトップに当たる人物だ。
「私は、今まで数多くの俳優を見てきましたが、彼はそのなかでもトップクラス。基本的に運動神経がよく、集中力もあり、頭もいい。馬術にしても、剣術にしても、習得が早いんです。自己管理の徹底、練習や努力を厭わない点を、若手俳優は見習うべきですね」
と俳優としてのヨン様に太鼓判を押すシン氏。人間的にも、ヨン様は一流だという。
「スタッフ全員の、顔と名前を覚えているんです。挨拶をするときや声をかける際、しっかり名前で呼ぶ姿を見て、感激しました」
スタッフとの“飲みニケーション”も大切にしていた。
「監督や先輩から酒を勧められても、遠慮することがありました。でも、照明や小道具アシスタントなど、この業界では“下っ端”とされるスタッフからの盃は、必ず受け取っていたんです。アジア最高のスターに上り詰めたからといって、驕ることが全くない。人間的に器の大きな方ですね」
シン氏とヨン様も「スタッフと出演者」という枠を超え、家族のような関係を築いた。
「『怒るぞ。殴るぞ!』『やってみろ!』なんていう程度の冗談は、毎日のように言っていましたよ(笑)。待機中は台本を読んだり、親しいスタッフと、ふざけあったりしている姿をよく目にしていました」
過酷な長期ロケは、険悪な雰囲気になりがち。だが、ヨン様がムードメーカー的な役割を果たしたおかげで、楽しく撮影ができたという。
「日本と韓国は、まだ近くて遠い国という感覚でした。でも日本の方々が、この作品を楽しく見てくださっていることはとても嬉しいことです。このようなコンテンツの交流がお互いをよく知り、もっと近づけられる機会になったらいいですね」