「“コッミナム”(花美男)という言葉が代表するように、韓流STARといえば、イケメンが当たり前でした。
でも、今のトレンドといえば、“フンナム”です。20代から母親世代まで幅広い女性の間で、ブレイク中です」(韓国紙記者)
フンナムを、日本語でいえば “癒し系三枚目”。韓国語の「フンフンハダ」(温かい)と「ナムソン」(男性)を合わせた造語。なんとなく、ほんわかした感じがする。
「元祖といえば、キム・レウォン(27)や東方神起のジュンス(22)。Rain(26)、ソン・イルグク(37)らもフンナムの先駆けでしたね」(前出の記者)
フンナム人気は、最近の世相も反映しているという。
「好景気のときは、イケメンに夢を見ていた女性が、この不景気で、現実に目を向けるようになったことも一因でしょうね。
ルックスより内面重視。生活感があって一緒にいてどこか落ち着き、頼れる感じの男性を望むようになったんです」(韓流ライターの高橋尚子さん)
そこで、今回の「韓ナビ!」では、'09年ブレイク間近のフンナムSTAR7人を一挙ご紹介!
まずは、最終話で最高視聴率41・8%を獲得した大ヒット・ドラマ『糟糠の妻クラブ』(SBS・'07年)のイ・サンウ(25)。浮気性の夫に悩む30代の女性主人公の心をサポートする役を演じた。
「『私には女としての魅力がないのか』と悩む主役に、彼が『そんなことはない!』と励まし、女性視聴者のハートをがっちりキャッチしました」(高橋さん)
イ・サンウ本人からも本誌へメッセージが届いた!
「この役のイメージがよかったみたいですね。本当の私は口下手だし、役のようにはいきませんよ(笑)」
と言う彼は、この作品で一躍ブレイク。現在は、映画『ペントハウス・エレファント』(韓国3月公開予定)とドラマ『家に行く道』(KBS放送中)のロケを同時進行という、多忙な日々を送っている。
「今年は俳優として、飛躍できる年になればと願って頑張ります!」
チ・ヒョヌ(24)とイ・ソンギュン(33)は、『マイ スウィート ソウル』(SBS・'08年)で、チェ・ガンヒ(31)演じる、ごく普通の独身OLの恋人役として出演した。
「ガンヒが年下役のヒョヌと別れた後、年上役のソンギュンと交際するというストーリー。年下よりも、年上男性が落ち着けるという、女性視聴者の等身大的な経験と重なったことでヒットしました」(前出の高橋さん)
“フンナムSTAR”ソンギュンが、本誌へ率直な心境を語ってくれた。
「いつも皆さんの関心と愛に厚く感謝いたします。
フンナムと呼ばれて、とても光栄ですが本当の私は違うかも(笑)。実生活では、ドラマのような、ロマンチックな愛をする男ではないと思うんです。僕は一般的な韓国男性と同じ。自己中心的で、怒るときは怒りますし(笑)。
僕が『コーヒープリンス1号店』でフンナム役を演じてから、そういうキャラになったようですね」
『コーヒープリンス~』では脇役だったソンギュンが、『マイ スウィート~』では準主役に格上げになった。
「本来、フンナム役はゴールデン枠では脇役にすぎないんです。でも、家族で見る機会が多い週末ドラマでは、見る人を安心させるフンナムが主役クラスになるんです」(高橋さん)
ソンギュンから本誌読者に最後にこんなメッセージ。
「皆様の心のなかに、永遠に記憶されるに値する俳優になるよう努力します」
キム・ソンス(33)は、現在放映中の『愛しの金枝玉葉』(KBS)で、2人の子供を育てるバツイチのシングルパパ役を好演中だ。
「結婚に失敗した経験があるから、人に優しいし女性にもゴリ押ししない。それに子煩悩。シングルパパはフンナムと結びつきやすい役ですね」(高橋さん)
ソンスは、下着モデルや戦隊モノの出演など売れない時代が長かった。そういった下積み経験の長い彼は、プライベートでも「フンフンハダ(温かい)」キャラクターのようだ。
キム・ジフン(27)は嫁姑の葛藤をコミカルに描いた『ヨメ全盛時代』(KBS・'07年)でフンナムを印象づけた。
「韓国では、若い夫婦の離婚原因の90%が嫁姑問題にあるともいわれています。
なにかと気を使う嫁姑の間に入って、ドタバタと両者の仲を取り持つ嫁の夫役のジフンの姿が、かわいらしくもありました」(韓国紙記者)
正直者で親孝行な役を演じることが多いジフンは、特に母親世代の人気が高いという。
東方神起のジュンスに続きK-POP界にも、期待のフンナムが現れていた!
それが、『スーパージュニア』のシンドン(23)。イケメン揃いのメンバーのなかで、唯一、メタボ気味のプロポーションが、逆に母性本応をくすぐっているようだ。
「あの体に、愛らしい笑顔が和みを与えているようです。ギャグも得意で、彼がいるおかげで、『スーパージュニア』はバラエティ番組でも人気なんですよ」(高橋さん)
そんな数々の人気バラエティ番組を仕切っているのがユ・ジェソク(36)。
「国民的MCと呼ばれている司会者で、トークはもちろん、温厚な人柄が、老若男女に支持されています」
フンナムが、ゴールデンに主役で登場する日も近い!?